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[MBNstarインタビュー] "What's your name?" "My name is MYNAME"


「お名前は何ですか?」インタビューの始まりを知らせるあいさつとしては堅苦しいことこの上ないセリフだ。もちろん、年数でいうと3年目だしと思い、他の質問を投げかけようとしたところ、メンバーたちはこんな挨拶には慣れているかのように自然に各自の名前を紹介した。

歌謡記者がデビュー3年目のMYNAMEメンバーたちの名前を聞いたのはそれなりの理由があった。グローバル市場を狙ったグループでデビューのときから韓国と日本などの活動を並行してきた彼らは、今まで日本ですごい人気を博してきた反面、国内では目立った成果を出せていなかった。
さらには「中古新人」というあだ名まで付いたくらいだ。



「6ヶ月ぶりの国内活動だ。‘中古新人’と言われていますが、むしろ良い機会だと思う。新人のときの気持ちでまた始めることのできるあだ名ではないか。今まで死ぬか生きるかでやってきたけど、もう何か見せてきかなきゃ埋もれて消えてしまいそうで全力を振り絞ってやっている。」

彼らは今回、国内活動のために万全な準備をして帰ってきた。今年の1月、シングルアルバムのタイトル曲「クッカジコ」発売後、約6ヶ月ぶりに新曲「Baby I’m Sorry」で国内ファンたちの前に立った。その間、国内ファンたちにアピールできなかった悲しみを全て払い落とす意図なのか固く決心した。音楽から舞台、ミュージックビデオまで、何一つ手を抜きはしなかった。

「個人的にすごく力を注いだアルバム」と紹介する程に、長い準備期間の間念入りに作ったアルバムであり、久しぶりの国内カムバックなのによりによってなぜこの時期なのか。“歌謡大戦”“ガールズグループ戦争”などと呼ばれ、戦場を彷彿とさせる程に熾烈な対決構図が形成されている今、この時期にあえて出なきゃいけない理由があったのだろうか?

「実は僕たちは、そんなこと別に気にしなかった。もちろん、誰かが出てくれば打撃はあるけど、とりあえず僕たちを知ってもらうことに目的を置いているから、むしろ良い機会になるんじゃないかと思った。先輩たちを見ようとチャンネルを回す人たちが少しでも僕たちに目を向けてくれるという肯定的な考えをしている。笑」



音楽とステージ、やはり念入りなのは分かったが、メンバーたちの言葉通り一番‘力を入れた’のはミュージックビデオだ。5億ウォンの制作費を投資し作り上げたこのミュージックビデオにはMYNAMEメンバー全員が演技に挑戦したことだけではなく、俳優ユ・オソン、異種格闘技選手チュ・ソンフン、キム・ドンヒョンなどが布陣されている。また、ミュージックビデオだけに留まらず、短編映画として制作され、映画祭出品まで控えている状況だ。それがために彼らの歌より先に話題を集めたのはミュージックビデオだった。

PVはいわゆる裏社会の男たちの世界を描いた。暴力的な性向が強い。自主的に19禁マークを付け、これ以上言うまでもない。ここいらで、最年少チェジンが完成したPVを見たのかどうか気になった。当然見ただろうが、末っ子のあわてる姿を見たいという意地悪いいたずら心が発動した。「19歳なのに見てはいけないんじゃないか」という問いかけに「そ…そうですね」と慌てた末っ子の答えは現場を爆笑の渦に巻き込んだ。雑談はそれくらいにしてPVでの演技をすることになった感想を聞いてみた。

「最初は演技に挑戦することがぎこちなかったが、思っていたより自然にできたみたいだ。時間もたくさん費やしたし、お金もたくさん投資したし、がっちりした俳優さんまで出演し、並外れたPVに間違いない。再生回数も急激に上がって、周りの反応も実感しながら‘これは何だか…’という考えも浮かんだ。」

大物スターたちと共に出演したPV撮影は考えただけでもとてつもない。稽古はもちろんのこと、それに付随するプレッシャーも感じるからだ。例を上げると‘こんなスターたちが出演したのに話題にならなかったらどうしよう’という…。だが彼らは‘新人’の気持ちで挑んだ。

「あの方々が現場に一緒にいたということ事態が大きな助けになった。最初は大スターたちと一緒に仕事するということがプレッシャーになったりもしたけど…。アドバイスより行動で見せてくれた。プレッシャーが完全になくはないが‘新人は怖いもの知らず’という言葉があるように僕たちも心配しないで、楽に、表現したいように撮影した。」

アクションシーンが主になっているPVであるだけ、事故もおもしろいエピソードも溢れていた。演技に対する難しさはあったかという質問に対しメンバーたちは「アクション」と口を揃えた。キム・ドヒョン選手に本当に脛をぶん殴られた話から、全身打撲傷を負って、服が破けたなど、色んなエピソードが溢れた。



一番気になるキャラクターはやはり末っ子チェジンだ。PVで独歩的なキャラクターを見せた。マザコンに、恐がりの役だ。一番リアルでありながら、一番‘格好悪い’役だ。「できるだけ自然に演技しようとした。実際、僕と似ているかは分からないけど…事務所が決めたものだ。」とチェジンの答えに長男インスが「インタビューで嘘つちゃだめだよ」と割り入った。

正直な答えを要求すると、本人ではなくインスが代わりに説明した。「実際、役を割り振ってくれた方が僕たちと4-5年の付き合いだった。普段の僕たちのキャラに合うように役の設定をしてくれた。喋り方、更には衣装まで、各自に合うようにしてくれた。」チェジンはインスの言葉に否定はしなかったが「でも、本当にマザコンじゃない」と解明しまたもや現場を笑いの渦に巻き込んだ。

ひとしきり笑い終わるとメンバーたちがトーク番組に出てもかなり勝算があるように感じた。国内活動に拍車をかけているメンバーたちは、徐々に芸能番組に足を踏み入れている。

インタビュー中ずっと「露出」に渇望していた彼らは「TVに出る機会がそんなに無かった。僕たちメンバー内、おもしろい話しがたくさん溢れている」と自信満々に話した。インタビュー後、彼らのエピソードをひとつ聞いてみた。ひとりで聞くのがもったいない。次の話を聞こうと心の準備をしていたところ、セヨンが先手を打った。「次の話はTVで聞かせますね」